2013年4月29日月曜日

Lesson 23

2013年4月25日 白谷 隆 先生

本日の前半は久しぶりの「ウイリアム・テル」序曲。

この序曲は11分ほどですが、短い曲にもかかわらず、

第1部「夜明け」、第2部「嵐」、第3部「静寂(牧歌)」、第4部「スイス軍隊の行進(終曲)」

と、しっかりと4部構成となっています。


第4部 「スイス軍の行進」部分は知らない人はいないと思われるほど有名な曲です。

運動会にも良く使われる曲ですし、現在も二本のテレビコマーシャルに使われています。

(私は、おいしそうなチーズや「西田さんじゅうさん」「香里奈さんじゅうさん」の迫力に押されて、
コマーシャルを見ていたにもかかわらず、あろうことか曲に気が付かなかったのですが、
Sさんに教えてもらいました。)

シュスタコーヴィッチは交響曲第15番の1楽章にスイス軍の行進部分をパロディとして使用してもいます。

しかし、第1部から第3部までを知らない方は多いかもしれませんね。

「のだめカンタービレ」の中で、この前半部分のエピソードがありましたが、
チェロ五重奏による「夜明け」が演奏されます。
チェロの居残り練習の成果が問われる場面です。

そして、第2部の「嵐」コールアングレとフルートが美しい牧歌を奏でる第3部と続きます。


さて、この曲を書いたジョアキーノ・ロッシーニ、当時から絶大な名声を得ていました。
私たちの第100回定期演奏会で取り上げた「幻想交響曲」を書いたベルリオーズは、
この「ウイリアム・テル」を大絶賛し、「幻想」には、そこはかとなく「ウイリアム・テル」のモチーフがありました。

白谷先生は「演奏する順番が逆でしたね。」と練習開始当初、仰っていました。


馬のギャロップが聴こえる「スイス軍の行進」しか知らない方には
西宮交響楽団 第101回定期演奏会は絶好の機会となるでしょう。

定期演奏会まで、ひと月となりました。
チケットは僅かとなっているようですので、お早めにお求めください。

なお、開演前にプレトークも予定していますので、お楽しみに!



第101回定期演奏会  < 第1418回 トヨタコミュニティコンサート >

2013年5月26日(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール 
開場
13:15 開演14:00           全席指定 一般¥1000

指 揮:白谷 隆      ピアノ:秋元 孝介
■ ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲 
■ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」変ホ長調 作品73
■ チャイコフスキー:交響曲 第4番ヘ短調 作品36



本日の西響の写真の代わりにロッシーニのお写真です。
美食家だったらしく、なかなかの恰幅ですね。


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