3月1日
合奏: ブラームス 佐々木 宏 先生 ≪市民会館≫
本日は、今まで指揮(予定)となっていました佐々木先生が指揮確定となり、
マエストロによる練習です。
佐々木先生に指揮をお願いするのは今公演で3回目となりますが、
初合わせということで、練習後に先生から「ひとこと挨拶をさせてください」とお話がありました。
「今回の斎藤先生編曲のシャコンヌなんですが、斉藤先生は僕の人生の恩人なんですよ。
斎藤先生がいなければ、僕は音楽の道に進んでいなかった。」
と、こんなエピソードをお話しくださいました。
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佐々木先生が音楽に進もうと決めたのは高校三年生の秋。
小澤征爾に憧れて、指揮者になろうと決めました。
それまで正規の音楽の教育を受けてなかったけれども、人生一度のことだから、好きなことをしようと。
そして、桐朋を受験するけれど、当然落ちました。
でも、桐朋を受けた目的は面接で斎藤先生に会うことでした。
小澤さんに習うためには、まず斎藤先生のいる桐朋に入らないとダメだと思っていたからです。
斎藤先生に「指揮の勉強をしたい」と訴えると、
「君の歳から始めるんだったら、ファゴットかベースをしなさい。」
でもファゴットは高かった。
その当時、ファゴットは40万円、ベースは10万円。
そしてベースを始めることに。(*先生は関西フィルハーモニー交響楽団のベーシストです)
一年浪人して、幼稚園児と一緒にソルフェージュを習い、翌年、無事桐朋に合格。
斎藤先生は先生が1年生の秋に亡くなられました。
その後、努力の甲斐があって、4年には成績上位に行くことができ、小澤さんのレッスンを受けることができました。
その時に、小澤さんはこの編曲版「シャコンヌ」について言及されたそうです。
この曲は斎藤先生にとって、単なるアレンジではない、思入れのある曲であり、
小澤さんにとってもそうであったようです。
「バッハの原曲「シャコンヌ」には西洋音楽の全てがあるといっても過言ではない」と考えていた斎藤先生は、
教育者として、この曲を桐朋学園の子供たちのために作りました。
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「ですから、この曲を皆さんと一緒に作り上げていことが、どれだけうれしいことか!」
こんなお話を聴いたら、ますます素敵な曲に仕上げていきたいと思いが強くなりました。
もちろん、ブラームスも、ヴィオッティも頑張ります。
再来週は佐々木先生の「シャコンヌ」の弦だけの特訓日(弦セクション練習)となっています。
楽しみですね。
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