今回の練習は弦セクションリーダー、本職イタリアンシェフT内さんが
パスタを指揮棒に持ち替えての合奏練習でした。
前回のブログでヴィオッティについて少しご紹介しましたが、
ブラームスを知らないクラシックファンはいないと思います。
そこで今回はヴィオッティとブラームスのふか~い関係についてご紹介します。
ブラームスは、今回の曲ヴァイオリン協奏曲22番をとても愛好して絶賛し、
親友でヴァイオリンの名手ヨーゼフ・ヨアヒムと一緒に何度も合奏しています。
そしてこの曲のおかげでブラームスは助かったことがあるのです。
大親友ヨアヒムの離婚問題が起きたとき、ブラームスの書いた妻側を擁護する手紙が法廷に提出されてしまい、
ブラームスとヨアヒムの仲はギクシャクしてしまいます。
仲直りしたいブラームスは、次の第5交響曲にと考えていた素材を、ヴァイオリンとチェロの協奏曲に変更、
ヴァイオリニストであるヨアヒムの助言を求めることで「仲直り作戦」に出ることにしました。
そして、ブラームスはこの曲に二人の大好きな曲、ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲22番のメロディを
随所に織り込んでいるのです。
結局、この曲がブラームスの生涯で最後の管弦楽曲となりましたが、
功を奏してふたりは友情を取り戻すことができました。
ふたりをよく知るクララ・シューマンは、この曲を「仲直りの協奏曲」と呼んでいます。
このエピソードは昨年5月「題名のない音楽会」で取り上げられ、
八嶋智人さん演じるブラームスが登場し、ヨアヒム役の豊嶋泰嗣さん(ヴァイオリン)、
ハウスマン役を古川展生さん(チェロ)、指揮は佐渡裕さんで、この2曲を弾き比べながら、
引用部分の比較を行いました。
面白かったですよ!
八嶋さんは、たぶん多くの人が想像する髭をたっぷり蓄えたブラームスに扮していましたが、
若いころ(20歳)のブラームスはこんなお顔でした。
ものすごくハンサムだったのですね~。
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